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日陰から塗ろうよ!

ここ数年、地球温暖化のせいでしょうか、夏になりますと連日の猛暑となり、
暑さが苦手の方々にとっては、夏バテやら、熱中症など体調を崩される方が少なくない季節ですね。
さて、私どもペンキ屋にとっての夏はというと「暑ければ、暑いほどいい!」という感じです。
私個人の意見ですけれども。
御施主様から「夏は暑くて、ペンキがよく伸びて、もうかるでしょー。」と一声かかると
待ってましたと「ペンキより人間の方が伸びちまいますぜー!」と定番のやりとり、夏の一コマです。
そんな暑い、暑いある夏の日のことでした。
個人のお客様のお仕事が大半をしめているのが、当店のここ数年の体制です。
お仕事のご依頼があれば、ご依頼頂いた順に、対応させて頂いてる訳ですが、
その年の夏は、なんと3軒(内2軒アパート)連続、屋根の塗替え塗装を施工致しました。
屋根塗りは、結構好きなんですよ実は。
屋根の上は広いし、第一、仕上がった時「塗ったなー!、綺麗になったなー!」と実感出来る施工箇所の
一つだからです。
しかしです、3軒屋根塗りが続くと話はちがってきます。
やっぱり暑いです、日差しが暑いのはもちろんのこと、屋根が焼けてしまうので、
お昼前後の時間帯は南側の屋根は上がっていられません。
地下足袋を履いているんですが、火傷しそうなくらい熱く焼けています。
仕方がないので、比較的焼けていない、北側なり西側なりを先に施工するなど工夫するわけです。
それでも、辛くなってきます。2週間以上屋根塗りがつづくと、もう顔や腕なんか真っ黒に日焼け
してしまいます。
辛くなり、何度も屋根から下りて休憩するようになります。当然水分補給します。
気力も体力も限界に近づいてきたと感じ始めた、
そんなとき、ふとナイスアイディアを思いついたんです。
「暑いから、日陰から塗ればいいじゃないか」と。
しかし、そのナイスアイディアはすぐに却下されました。
何故なら、いま塗っている屋根には日陰は何処にもないからです!
言うまでもなく、その日は早めに仕事をきりあげ帰宅させて頂きました。、
自覚はないにしろ、熱中症ぎみだったのではないでしょうか。
思考能力が著しくダウンしていましたね。
皆様方も、暑い季節は熱中症には十分ご注意なさりますように。