ザリガニ

まだ、畑も点在する閑静な地元のお宅が今回の現場です。
年が明けて間もないこの時期は多少年末よりは日が延びた
感じはしますが、朝晩は冷え込みますしまだまだ冬本番まっただ中です。
この地域は最近まで区画整理事業が行われていたところなので
町並みは整然としてますし、道路も広くてきれいです。
おまけに、用水路から引いた小川がサラサラ流れていたり
田んぼは近くにはないものの畑や空き地もまだたくさんあります。
おまけに野菜の直売所があちらこちらにあって地元の新鮮野菜が格安で手にはいります、
ハッキリ言って穴場です。ただし、昨今の野菜の高騰のせいかお昼頃までには
何にもなくなって完売しているようです。
ご近所はというと新しいお宅も多く、若いご夫婦もよくみかけます、
いわゆるニューファミリーですか。
当然ながら子供もたくさんいる地域です。朝には多くの小学生や中学生
ともすれ違います、すこし時間が経つともっと小さい子もいっぱいでてきます。
そろそろ本題に入りましょう。
今回の私の現場はごく普通の2階建てのお宅です、そのお向かいの
お宅は若いご夫婦と保育園にあがる前くらいの男の子のいる家族のようでした。
その男の子が外で三輪車で走り回って遊んでいるのをよく見かけました。
ある日、その子が魚とりの網を持って家からでてきました、そうあの青いやつです。
すぐ横に小川があります、
人が流されるようなながれてはありませんが寒い季節なので落ちれば
冷たいでしょう。。
「小魚でもすくって遊ぼうと思ってんのかなー。」と見物したかったんですが
作業にもどりました。しかしです、しばらくすると「ギャー!」という男の子の
叫び声がきこえてきました。「さては、小川に落ちたな。」と思い行ってみると
「あれれ?」男の子は小川の淵に立っていて落ちてません、無事です。
それどころかなにやらたいそう怒っています、
大声を出して地団駄を踏んでお母さんに
文句を言ってます。何事かと会話の内容から推察するとどうやら「いつもは
ザリガニがたくさんいるのに今日はまったくいないじゃないか、なんでいないの」
と怒っていたようです。暖かい時期にはザリガニとりして遊んでたんでしょうか。
お母さんも困ってしまい「ザリガニさんも寒いからお家の中にいるのよ」
などとなだめたりもしていました。お騒がせですなー。
「いつまでもあると思うな親とザリガニ」byペンキ屋

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